工場・倉庫の暑さ対策は屋根から!輻射熱を防ぐ方法5選

工場・倉庫の暑さ対策は屋根から!輻射熱を防ぐ方法5選

川名 誠一

工場や倉庫の中が暑くなりすぎてお困りではありませんか?

夏場の工場・倉庫では、屋根に当たった太陽光の熱が建物内に伝わり、室内温度が上がりやすくなります。特に金属屋根の場合、屋根からの輻射熱によって作業環境が悪化し、熱中症のリスクが高まることもあります。

エアコンやスポットクーラーを設置していても、屋根からの熱が強いままだと、作業場全体の暑さがなかなか改善されません。

そこでこの記事では、屋根外壁の塗装会社の専門家として、工場・倉庫の屋根から伝わる輻射熱を防ぐ方法を5つご紹介します。

遮熱塗料、遮熱シート、屋根の二重化、断熱材の追加、遮熱フィルムの特徴やメリット・デメリットも解説しますので、作業環境の改善や熱中症対策を検討する際の参考にしてください。

工場・倉庫が暑くなる原因は屋根からの輻射熱

工場や倉庫が暑くなる原因の一つが、屋根から伝わる輻射熱です。

輻射熱とは、太陽光によって熱せられた屋根や外壁から、室内側へ伝わる熱のことです。特に折板屋根や金属屋根の工場・倉庫では、屋根表面が高温になりやすく、その熱が建物内にこもることで室温上昇につながります。

この状態のまま空調設備だけで対応しようとすると、冷房効率が下がり、電気代がかさみやすくなります。また、作業員の体感温度も下がりにくく、夏場の作業環境が厳しくなる原因にもなります。

そのため、工場・倉庫の暑さ対策では、室内の空調だけでなく、屋根からの熱を抑える対策をあわせて検討することが大切です。

工場・倉庫の屋根からの輻射熱を防ぐ方法おすすめ5選

ここからは、工場・倉庫の屋根から伝わる輻射熱を防ぐ方法を5つご紹介します。

屋根の材質や劣化状況、建物の広さ、予算によって適した方法は異なります。それぞれの特徴を把握したうえで、自社の工場・倉庫に合った暑さ対策を選びましょう。

1. 遮熱塗料・断熱塗料の塗布

遮熱塗料・断熱塗料を屋根に塗布することで、輻射熱の影響を軽減できます。

遮熱塗料は、太陽光に含まれる近赤外線を反射し、屋根表面の温度上昇を抑える塗料です。屋根表面の温度が上がりにくくなることで、室内へ伝わる熱を軽減し、工場・倉庫内の暑さ対策につながります。

一方、断熱塗料は熱の伝わりを抑える働きがあるため、夏の暑さ対策だけでなく、冬場の寒さ対策にも効果が期待できます。

既存の屋根に塗装する方法なので、屋根材の交換や大がかりな工事に比べると導入しやすい点がメリットです。特に、屋根の塗り替え時期が近い工場・倉庫であれば、メンテナンスと暑さ対策を同時に行えるため効率的です。

屋根の劣化が進んでいる場合は、塗装だけで対応できるかを事前に確認することが大切です。

遮熱塗料・断熱塗料のメリット

  • 屋根表面温度の低減:屋根の表面温度を下げ、屋内温度の上昇を抑えます。
  • 冷房効率の向上:工場内部の室温上昇を防ぐことで、空調費用の節約にもつながります。
  • 屋根材の保護:塗装によって屋根材を保護し、劣化の進行を抑える効果も期待できます。

遮熱塗料・断熱塗料のデメリット

  • 初期費用がかかる:塗料の種類や施工面積によって、費用が変わります。
  • 下地処理が重要:効果を最大限に引き出すには、サビや汚れを落とす下地処理が必要です。
  • 専門的な施工が必要:高所作業や塗装の知識が必要になるため、専門業者への依頼がおすすめです。

遮熱塗料の種類と選び方

遮熱塗料には、アクリル系、ウレタン系、シリコン系、フッ素系など、さまざまな種類があります。長持ちする塗料を選びたい場合は、シリコン系やフッ素系の塗料がおすすめです。

  • アクリル系塗料:6年程度
  • ウレタン系塗料:8年~10年程度
  • シリコン系塗料:10年~15年程度
  • フッ素系塗料:15年~20年以上

遮熱塗料を選ぶ際は、耐用年数だけでなく、反射率、価格、施工実績などもあわせて確認しましょう。

2. 屋根への遮熱シートの設置

遮熱シートを屋根に設置することも、輻射熱を防ぐ効果的な方法の一つです。

遮熱シートは、太陽光を反射し、屋根から室内へ伝わる熱を抑えるためのシートです。金属屋根や折板屋根のように、屋根表面が熱くなりやすい建物では、暑さ対策として検討しやすい方法です。

設置後すぐに効果を感じやすく、塗装よりも短期間で施工できる場合があります。ただし、屋根の形状や劣化状況によっては設置に向かないケースもあるため、事前の確認が必要です。

遮熱シートのメリット

  • 即効性がある:設置後すぐに遮熱効果が期待できます。
  • 軽量で設置しやすい:屋根への負担を抑えながら施工できます。
  • 工期が短い:施工期間が比較的短く、工場の稼働への影響を抑えやすい方法です。

遮熱シートのデメリット

  • 耐久性に注意が必要:長期間使用すると、劣化によって効果が落ちる場合があります。
  • 見た目に影響する場合がある:屋根の外観が変わることがあります。
  • 風雨の影響を受ける:施工方法や環境によっては、強風や雨への対策が必要です。

遮熱シートは、比較的短期間で屋根の暑さ対策を行いたい工場・倉庫に向いています。

3. 屋根の二重化・カバー工法

屋根の二重化とは、既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねることで、屋根を二重構造にする方法です。カバー工法とも呼ばれます。

既存屋根と新しい屋根材の間に空気層ができることで、屋根から室内へ伝わる熱を抑えやすくなります。また、新しい屋根材に遮熱効果のあるものを選ぶことで、さらに暑さ対策としての効果を高めることができます。

屋根の劣化対策と暑さ対策を同時に行いたい場合に適した方法です。

屋根二重化のメリット

  • 断熱・遮熱効果の向上:二重構造にすることで、熱の伝わりを抑えます。
  • 防水性能の強化:新しい屋根材を追加することで、防水性の向上も期待できます。
  • 耐久性が高い:シートや塗装に比べて、屋根そのものの性能を高めやすい方法です。
  • 既存屋根を撤去しない場合は工期を抑えやすい:葺き替えに比べて、工期を短くできる場合があります。

屋根二重化のデメリット

  • 屋根に重量が加わる:建物の構造によっては、事前に強度確認が必要です。
  • 初期費用がかかる:新しい屋根材と施工費用が必要になります。
  • 屋根の状態によっては施工できない場合がある:既存屋根の劣化が激しい場合は、葺き替えが必要になることもあります。

二重化ではなく、既存の屋根を撤去して新しい屋根を設置する「葺き替え」という方法もあります。葺き替えは屋根の重量面では有利ですが、工期やコストが増える傾向があります。

4. 断熱材の追加

屋根から伝わる熱を抑える方法として、断熱材を追加する方法もあります。

断熱材は、屋根や天井部分に設置することで、外部から室内へ伝わる熱を抑える役割を持ちます。夏場の暑さ対策だけでなく、冬場の寒さ対策にもつながるため、年間を通して作業環境を改善したい工場・倉庫に向いています。

特に、屋根からの熱が室内に伝わりやすい建物では、遮熱塗料や遮熱シートとあわせて断熱材を検討することで、より効果的な暑さ対策につながります。

断熱材追加のメリット

  • 室内への熱の侵入を抑えやすい:屋根から伝わる熱を軽減できます。
  • 冬場の寒さ対策にもなる:夏だけでなく、冬の作業環境改善にもつながります。
  • 空調効率の改善が期待できる:冷暖房効率が上がり、電気代の削減につながる場合があります。

断熱材追加のデメリット

  • 施工範囲によって費用が変わる:屋根裏や天井の構造によって、施工費用に差が出ます。
  • 建物の構造確認が必要:断熱材を追加できるスペースや施工方法を確認する必要があります。
  • 単体では遮熱効果に限界がある:屋根表面の温度上昇を抑える対策と組み合わせると、より効果的です。

断熱材の追加は、屋根からの熱だけでなく、工場・倉庫全体の温熱環境を見直したい場合におすすめです。

5. 遮熱フィルムの活用

遮熱フィルムを窓やガラス部分に貼ることで、太陽光による熱の侵入を抑えることができます。

屋根に施工する遮熱シートとは異なり、遮熱フィルムは主に窓やガラス部分への施工となります。そのため、屋根からの輻射熱対策を補助する方法として、ほかの対策と組み合わせることでより大きな効果を期待できます。

窓が多い工場や、日差しが入りやすい倉庫では、遮熱フィルムを活用することで室内温度の上昇を抑えやすくなります。

遮熱フィルムのメリット

  • 太陽光の熱を抑えられる:窓から入る熱を軽減し、室内温度の上昇を抑えます。
  • 紫外線対策になる:紫外線をカットし、設備や商品の劣化防止にもつながります。
  • 比較的導入しやすい:窓やガラス部分への施工のため、屋根工事に比べて取り入れやすい場合があります。

遮熱フィルムのデメリット

  • 定期的な貼り替えが必要:フィルムは経年劣化するため、定期的なメンテナンスが必要です。
  • 設置費用がかかる:高品質なフィルムはコストが高くなる場合があります。
  • 単体での効果には限界がある:屋根からの熱が強い場合、遮熱フィルムだけでは十分な暑さ対策にならないことがあります。

遮熱フィルムは、屋根対策と組み合わせて、工場・倉庫全体の暑さを抑えたい場合におすすめです。

工場・倉庫の屋根からの輻射熱を防ぐ方法まとめ

工場・倉庫の暑さ対策では、屋根から伝わる輻射熱を抑えることが重要です。

遮熱塗料・断熱塗料、遮熱シート、屋根の二重化、断熱材の追加、遮熱フィルムには、それぞれ特徴やメリット・デメリットがあります。どの方法が最適かは、工場や倉庫の屋根の状態、建物の構造、予算、求める効果によって異なります。

暑さ対策で失敗しないためには、まず現地調査を行い、建物の状態に合った方法を選ぶことが大切です。

弊社では、工場・倉庫の屋根や外壁に関する専門的なアドバイスと施工サービスを提供しています。作業環境の改善や熱中症対策をご検討中の方は、お気軽にお問い合わせください。

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