工場・倉庫の屋根材の種類と特徴は?改修工事の方法や注意点も解説

こんにちは、ハウスメイク牛久です。

工場や倉庫の屋根は、雨風や雪などの外部環境から建物を守る重要な役割を担っています。

しかし、長年放置していると劣化し、雨漏りなどの原因となることも。
そして屋根の劣化は屋根材によって進行の速度が変わりますし、補修方法も変わってきます。

自社の工場・倉庫にあった改修方法を知らなかったことで、悪質な施工会社の営業の話を鵜呑みにしてしまい、高額な見積もりを見抜けないなんてこともありえます。

そこで今回は、工場・倉庫の屋根材の種類と特徴について詳しく解説します。
さらに、改修工事の方法や注意点についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

主な屋根材の種類と特徴

ではさっそくですが、工場・倉庫の屋根材の種類と特徴について紹介していきます。

主に以下の3種類があります。

1) 波型スレート屋根

波型(なみがた)スレートは、セメント質繊維板を波型に加工した屋根材です。

軽量で安価なため、広く普及しており、主に中小規模の工場や屋根に用いられています。

耐久性に優れていますが、衝撃に弱く、割れやすいという欠点があります。

また、固定具として金属のボルトを使うことから、防水処理が適切でない場合に錆び・腐食の起点となりやすいです。(参考画像でもボルト部分の錆びが確認できます)

なお、2003年以前の波型スレートは健康被害を引き起こすアスベスト(石綿)が含まれているため、取り扱いには注意が必要です。2004年以降は労働安全衛生法施行令が改正されたのでガラスウールやロックウールが使われるようになりました。

2) 折板屋根

折板屋根(せっぱんやね)は、金属板を折り曲げた屋根材です。

1枚の金属鋼板を台形の波型に成形して造られており、素材には亜鉛メッキ鋼板(トタン)やガルバリウム鋼板、ステンレスなどが使われます。

鉄骨造の頑丈な大型倉庫・工場で採用されることが多いです。


1枚1枚が加工された金属の板になっており、長尺かつ厚みもあるので重量があるタイプの屋根になります。

施工性に優れており波型スレート屋根と比較しても耐火性や耐風性に優れています。また継ぎ目が少ないので雨漏りしづらいというのも大きなメリットと言えます。

ただし、金属素材であるため基本的には断熱効果は期待できず、防錆効果の維持のためには定期的な塗装メンテナンスが必要です。

なお、現在は断熱効果のある機能性塗料がありますので、夏場の強い陽射しから工場内部の温度上昇を抑える効果も期待できるようになりました。

断熱塗装に関してご興味がありましたら是非お気軽にご相談ください。

当社ホームページ内にも折板屋根の施工事例がございますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

3) 瓦棒屋根

小規模の工場や倉庫でよく使用されている金属屋根で、以前まではトタン屋根のことを指すことが多かった名称ですが、現在は屋根材にガルバリウム鋼板が多く使用されています。

傾斜角度が5.9度の「一寸勾配」以上の緩勾配の屋根に採用できるのが特徴です。棟から軒まで1枚の屋根材で覆うので排水性が高く、勾配のゆるい屋根で考慮しないといけない雨漏りのリスクが低くなっています。

施工が簡単なため、短工期かつ比較的安価に仕上がりますが、防音性や断熱性には期待しづらいです。屋根材次第ではありますが、頑丈さ・耐久性にも不安が残ります。

改修工事の方法

雨水や土埃に含まれる酸性成分や苔やカビ、太陽光からの紫外線などによって屋根材の劣化が進んだ場合は、改修工事が必要となります。

改修工事には、以下の3つの方法があります。

1) 塗装工事

主に折半屋根の汚れを除去した後、上から塗料を塗る方法です。比較的軽度な修理のため、費用も抑えられる工法です。
塗料によっては見た目の補修だけではなく、防カビ、耐火性、防汚や遮熱などの特別な機能や効果を持つものもあります。
定期的なメンテナンスとして錆を取り除く作業と錆止めを塗る作業を10年~15年ごとに行う必要があります。

2) カバー工法

既存の屋根材を撤去せずに、新しい屋根材を重ね葺きする工法です。

既存の屋根の処分が発生しないため、工期が短く、費用が安いというメリットがあります。

断熱・耐熱性がアップするため、光熱費削減に繋がる効果も期待でき、施工後のコストメリットにも繋がるので、おすすめできる方法です。

ただし、既存の屋根材に新しい屋根材の重量が加わるため、建物の構造によっては施工できない場合があります。また、屋根の厚みが増すため、天井高さが低くなるというデメリットもあります。

3) 葺き替え工法

既存の屋根材を撤去し、新しい屋根材を葺き替える工法です。
耐久性や耐風性に優れ、仕上がりが美しいというメリットがあります。

屋根材の撤去および処理が必要となるため、工期が長く、費用が高くなりますが、建材に掛かる重量負担は変わりませんし、古い屋根材を残さないことのメリットもありますので選択肢の一つとして検討するのも悪くありません。

4. 改修工事の注意点

改修工事を行う際は、以下の点に注意する必要があります。

  • 屋根材の種類:建物の構造や予算に合わせて、適切な屋根材を選ぶ必要があります。
  • 施工業者:実績や信頼のある施工業者を選ぶことが重要です。
  • 工事時期:雨天や台風シーズンを避けて、工事を進める必要があります。
  • 費用:見積もりを複数取得し、比較検討する必要があります。

まとめ

工場・倉庫の屋根材は、種類によってそれぞれメリット・デメリットがあります。

改修工事を行う際は、屋根材の種類だけでなく、建物や予算なども考慮して、最適な方法を選択することが重要です。また、施工業者選び工事時期、費用などについても注意する必要があります。

今回のブログ記事が、工場・倉庫の屋根材選びや改修工事のご参考になれば幸いです。

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